スプラッシュTODAY(ネイチャー)

スプラッシュネイチャーガイドから最新の見どころ情報、
フィールドリポートなどをお届けします!

ダイビングガイドによるSPLASH TODAYはこちらです。

 

2017年05月26日

パラオの蜻蛉(003) コモンヒメハネビロトンボ Tramea transmarina euryale

170526.JPG
コモンヒメハネビロトンボはパラオの止水淡水域で見られる中型のトンボです。

胴体の赤いいわゆる赤とんぼですが、鼻先から尾の先まで全てが赤いのが特徴です。
また、翅のほとんどは透明ですが、後翅の基部のみが赤くなっているのも特徴です。

非常に良く似たナンヨウヒメハネビロトンボがいますが、こちらは翅の基部の赤い部分がより広いとされています。飛んでいるときに赤い部分が目立つのが、ナンヨウだと思われますが、まだ確認は取れていません。

というのも、どちらのヒメハネビロトンボもなかなかとまってくれないのです・・・。
非常に縄張り意識が強いようで、自分のテリトリー内に赤とんぼの類が入ってくると、すぐさま追い払う行動を示します。そのため、忙しくテリトリー内(直径10mほど)を飛び回り休む暇も無いほどなのです。
しかも飛ぶ速度が速く、ホバリングもほとんどしないので、写真に収めたり、観察するチャンスが非常に少ないのです。

淡水域の少ないパラオの中で縄張り意識も強いので、然程多くは見られませんが、淡水域に行けば必ず見られるトンボでもあります。
孤独を愛する一匹狼タイプなのかもしれませんね。

Dragonfly of Palau 003



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 10:06 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月25日

パラオの蜻蛉(002) パラオホソアカトンボ Agrionoptera cardinalis

170525.JPG
パラオホソアカトンボは比較的広い範囲で見られる中型のトンボの仲間です。基本的には火山島の止水の淡水域に多いですが、ロックアイランドにも進出します。
このトンボはパラオの固有種とされています。

尾部の赤い赤とんぼで節などに黒い線は入りません。胸部は黄色と黒の虎模様。翅は全てが透明です。
縄張りはそれほど広くなく、気に入った場所にすぐに戻ってきてはとまってくれますので、観察は容易。比較的近寄っても逃げないので、撮影もしやすい種類です。

ラオのトンボの仲間はあまり遠くへは飛んでいかないようで、ニッコーベイ以南のロックアイランドでは通常トンボは見られません。
しかしながら、ウルクタープルの古代パラオ人の古井戸跡へ行くと本種だけが生息しています。
パラオを象徴するロックアイランドで見られる、パラオ固有種のトンボ。
まさにパラオを代表するトンボですね!

Dragonfly of Palau 002



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 09:54 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月24日

パラオの蜻蛉(001) ナンヨウベッコウトンボ Neurothemis terminata terminata

170524-1.JPG170524-2.JPG
今回からはパラオのトンボの仲間を紹介していきます。
比較的淡水域の少ないパラオですが、その割にはトンボの多様性は多いように感じます。
現在のところパラオからは18種類のトンボが確認されていますが、その中で4種類は固有種とされています。実に20%は固有種ということになり、パラオのトンボの特異性の一端が伺えます。

その中でまずご紹介したいのは、その姿が目に付き、数も多いナンヨウベッコウトンボです。

町の中からある程度の森の中まで火山島に広く分布している中型のトンボの仲間で、全身赤い赤とんぼです。
翅全体が赤いのがとても目立つ綺麗なトンボです。
胸部、腹部共に赤く、腹部の節には黒い線が入ります。翅は全体的に赤く、先端のみ透明です。
赤いのはオスの体色で、メスはオレンジ色。
メスは薄いオレンジから褐色に近いオレンジまで体色に変化があります。

臆病ではなく、頻繁にとまってくれる種類なので、写真も撮りやすく、観察しやすい種類です。
水辺に行ったら大概見つけられる、綺麗な種類ですので、パラオのトンボ観察にはもってこいの種類ですね。

Dragonfly of Palau 001



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 11:01 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする