流水域や森林内部などでは見る機会はありません。
目は緑で上側は黒くなっています。胸部は鮮やかな水色で背面は黒。尾部は背面が光沢のある黒で腹面がオリーブ色、先端の二節が鮮やかな水色の美しいトンボです。翅は全体的に透明です。
成熟した個体の雌雄差は余りありませんが、メスの胸部は若干色合いが薄くターコイズ色をしています。
また、メスの未成熟個体は全く違う色合いで、頭部、胸部がオレンジ色、尾部はオリーブ色の部分が広く見えるため、違った種類にも見えます。(写真二枚目)
飛ぶ速度は割合に緩慢で、少しすればどこかにとまってくれるので、観察のしやすい種類です。
本種は分類に混乱の見られる種類で、Ischnura torresianaとされる場合もありますが、未分類のパラオ固有種であるとの見方もあり、今後の研究が待たれます。
やっぱり研究者にはチャンスが沢山ありそうですね。
パラオのトンボシリーズはここで一旦の終了となります。
さて、次は何にしようかな〜。
Dragonfly of Palau 009
上杉 誠
Makoto UESUGI