スプラッシュTODAY(ネイチャー)

スプラッシュネイチャーガイドから最新の見どころ情報、
フィールドリポートなどをお届けします!

ダイビングガイドによるSPLASH TODAYはこちらです。

 

2017年05月20日

パラオの蝶(021) Phalanta sp.

170520.JPG
パラオのロックアイランドを中心に見られる小型のチョウです。
数はそこそこいて、お気に入りの場所であれば、一時に複数見られますし、海上を飛んでいる姿も良く見られます。

ところがこの種は未だ種として確定されていないようなのです。
そう、新種と言うことになります。

パラオにはチョウの研究者が来る機会があまり無く、来たとしても短期間での研究しかすることが出来ない場合がほとんどです。
更にはロックアイランド上や海上では採集するチャンスもほとんどなさそうですので、車でアクセスできない場所での研究はほぼされていないのでは、と予想できます。

本種もそのうちのひとつで、これが取り扱われている論文は僅かに一つ。
そろそろ新種として研究が済んでいるかもしれませんが、今のところ未記載種として取り扱っています。

パラオに棲む生物の多くは誰かに知られることも無くひっそりと生きています。生態も知られていなければ、新種として発表できるものがまだまだ沢山潜んでいるのではないでしょうか。
研究者にとってはチャンスの沢山転がっているパラオ。
一旗揚げることを狙っている若手の研究者は是非ともお越しください!!
で、研究が進んだら、是非とも結果を教えてください〜。

と言うわけで、パラオの生物チョウ編はこれにて一旦の終了となります。
次からはトンボ編です。

Butterfly of PALAU 021



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 10:20 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月19日

パラオの蝶(020) Hasora chromus. オキナワビロウドセセリ

170518.JPG
オキナワビロウドセセリはパラオで見られる小型のチョウの仲間です。
セセリチョウの仲間はパラオのリスト中に三種類見られますが、今のところ確認できているのは本種のみです。
博物館や日本人収集家の標本の中にも見られません。
一体何処にいるのやら・・・

そもそも小さい上に色も地味なので確実に目立ちません。
日本ではよく野の花にやってくるセセリチョウですが、パラオでは花に来る姿も見られません。
しかもかなり素早く飛ぶので、なかなか目に留まらないのです。

唯一見た事のある写真の個体は一週間ほど同じ場所で見ることが出来たのですが、花には寄らず、ちょっと飛んでは葉の裏に止まるといった行動を見せていましたので、これまた目立たない所で活動しているようなのです。

食草はクロヨナ(豆の木)となっていて、パラオにもそこらじゅうにいっぱいあるので、沢山繁殖していても良いはずです。

いまいち興味を持てない種類なので、目に入らないだけなのかな・・・?
きっと目に留まらないだけで、未だ知られていない生物がパラオには色々いるんでしょうね〜。

Butterfly of PALAU 020



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 07:10 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月17日

パラオの蝶(019) Melanitis leda. ウスイロコノマチョウ

170518.JPG
ウスイロコノマチョウはパラオで見られるチョウの中では比較的大型の種で、朝夕の薄暗い時間帯か、ほの暗い森の中を飛び回るため、目にする機会は割合に少ない種類です。
体色も地味で飛ぶ速度も早いので、更に目に留まりづらいのですが、時間帯を限ってみれば見つけることが出来ます。

体色は全体的に灰褐色で、後翅裏面にいくつかの眼状斑があるのが特徴。ジャノメチョウの仲間のパラオでの分布は本種のみなので見分けるのは簡単です。
写真の個体は残念ながら後翅後縁が欠けてしまっているので、特徴的な眼状斑がわかりません。

なかなか目に留まることのない種類ですが、早朝や夕方散歩をしていると木陰の下のほうを飛ぶ姿を見る機会があります。

暗い上になかなかとまってくれないので、これまた写蝶好き泣かせの種類であります。

Butterfly of PALAU 019



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 16:06 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする