スプラッシュTODAY(ネイチャー)

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2017年05月31日

パラオの蜻蛉(006) ミナミトンボ属の一種 Hemicordulia lulico

170531.JPG
Hemicordulia lulicoはパラオの水辺で普通に見られる中型のトンボです。止水流水問わず見られ、水辺から少し離れた森の中で見られることもあります。

緑がかる黄色っぽい体に黒い縞模様が特徴的です。特に胸部背面前部が緑がかり、目の色も緑。腹部は全体的に黄色で、各節が黒くなり、第7、8節は黒くなります。翅は透明で斑紋は無し。雌雄による形態の差は特に見られません。

水辺であればどこにでも出現しますが数は多くありません。狭い範囲を飛び回り縄張りとし、進入してくる同種を追い払う仕草を見せますが、縄張り意識は然程強くは無いように思えます。
一定時間飛ぶと疲れるのか枝などに止まって休むことが多いので、観察は比較的しやすい種類です。

本種は日本産のミナミトンボを一回り小さくしたトンボであるとされ、ミクロネシア特産種とされています。
パラオの中型のトンボでは数少ない赤くないトンボなので、一目でわかりますね。

Dragonfly of Palau 006



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 10:36 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月30日

パラオの蜻蛉(005) スキバチョウトンボ Rhyothmis phyllis vitellina

170530.JPG
スキバチョウトンボはパラオの水辺で普通に見られる中型のトンボです。
止水域でも流水域でも見られますが、あまり山のほうへは進出しません。

目は赤茶、胸は茶色、腹部は黒、翅は透明と地味な感じですが、後翅の根元に黒と黄の縞模様が入るのが特徴です。
特に虎ファンな訳ではないのですが、この模様を見るとちょっと嬉しくなってしまうのは何故なんでしょう。
翅が基本的に全部透明な無紋型と斑紋の入る斑紋型の二種類が見られます。
写真の個体は斑紋型ですね。
どちらかと言うと無紋型のほうが多く見られます。

盛んに飛び回り、あまりとまらないので、観察や撮影の難しい種類ですが、辛抱強く待っていればその内とまってくれます。
でも、結構敏感なので、そ〜っと近寄らないとすぐに逃げてしまいます。
日本のトンボみたいにくるくる指を回しても目を回してくれたら、ありがたいんですけどね(笑)

Dragonfly of Palau 005



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 09:49 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月27日

パラオの蜻蛉(004) ウミアカトンボ Macrodiplax cora

170527.JPG
ウミアカトンボはその名の通り、海沿いで良く見られる赤とんぼの仲間です。
海沿いに多い種類ではありますが、内陸の淡水域で見られる場合もあります。

中型のトンボですが、やや小さめで、鼻先から尾の先まで全てが赤いのが特徴です。
尾部の背面には黒い模様が入るものもいます。
翅は全て透明です。

飛ぶ速度は割りと速めで、縄張りを円を描くように周回します。
縄張りの中にある休憩場所は決まっているようで、とまるときはほぼ同じ場所にとまりますが、なかなかとまらないので、これまた写真には収め辛い種類です。

目視ではなかなか確認できないことが多いため、分布域はいまいち把握できていませんが、主にバベルダオブの海沿いからニッコーベイ辺りまでがパラオでの生息域になると思われます。

海でトンボ?と言う気もしますが、生き辛い海水域にも進出しているトンボにたくましさを感じます。

Dragonfly of Palau 004



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 08:46 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする