スプラッシュTODAY(ネイチャー)

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2017年04月25日

パラオの蝶(013) Petrelaea tombugensis オガサワラウラナミシジミ

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オガサワラシジミはパラオに棲息するシジミチョウの仲間で、一円玉ほどの大きさの小さなチョウです。

シジミチョウの仲間はパラオで見られるとされる50種のチョウのうち17種を占める大きなグループですが、その中でもウラナミシジミの仲間は似たような種類が多いので混同しがちです。
正直同じ種類を別々に同定してしまったパターンかと思っていたのですが、観察を始めてみると意外に種類が多く見つかります。
これらの種類は大きさもパッと見も似たような種類が多いので、どこかにとまってじっとしてくれないとわからないのが難点です。

オガサワラウラナミシジミの場合、後翅裏面の外縁部に縁取りの無い小さな黒斑が二つあることが特徴になります。
また、一見した場合に全体的な模様が薄く感じるのも特徴でしょうか。
本来であれば、翅表面は鮮やかなブルーなのですが、あまり羽根を広げることが無いので、残念ながらまだ確認したことがありません。
ウラナミシジミの中ではあまり数は多くなく、定住もしていないのか見る機会は多くありません。

連日暑い日の続いたときの朝方、桟橋などで吸水に来る姿が見られます。
暑さが続くと塩っけが欲しくなるのは人間だけじゃないのかもしれませんね〜。

Butterfly of PALAU 013



上杉 誠
Makoto UESUGI


posted by ネイチャーガイド at 16:16 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月24日

パラオの蝶(012) Zizeeriakarsandra ハマヤマトシジミ

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ハマヤマトシジミはパラオの市街地から郊外の、草丈の短い開けた草原部で普通に見られる小型のチョウの仲間です。
前回紹介したヒメサルビアシジミよりも更に小さく、パラオで一番小さいチョウになると思われます。

更には、パラオのチョウに関して詳しく書かれた論文中には出てきませんし、現在見受けられるその他のリスト中にも本種は見られません。
と言うことは、もしかしたらパラオでの初記録となってしまうかもしれない種類です。
などといっても、その辺で割合見つけられるので、小さすぎて目がいかなかっただけだとは思いますが。
研究者の人は大概短い期間の仲で調査しているので、全てには目が届かないものですからね。

一見すると前出のヒメサルビアシジミと良く似ていますが、翅裏の斑紋の並び方に違いがある点と、体の小ささが区別点です。
あと、しいて言えば、吸蜜のときにゆっくりと体を左右に振る仕草をするのが本種の特徴とも言えるでしょうか。
オスの翅表は鮮やかなコバルトブルーの金属光沢です。なかなか翅を広げて止まってくれないので、しっかりとは写真に納まってはいませんが、ぶれぶれの飛び立った瞬間の写真で確認できます(写真二枚目)

数はあまり多くないような気がしますが、人の生活圏内を好むらしいので、見る機会は多いほうだと思います。
カメラを覗かないとわからない世界。パラオの知られざるワンダーランドの一つです。

Butterfly of PALAU 012



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 14:20 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

パラオの蝶(011) Zizina otis ヒメサルビアシジミ

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ヒメサルビアシジミはパラオの市街地から郊外の草丈の短い開けた草原部で普通に見られる小型のチョウの仲間です。

大きさは翅を広げても1.5cm程と非常に小さいためなかなか気付かれていないようです。
しかしながら、シジミチョウの仲間に共通の翅の表面には光沢のある構造色による青い輝きが見られ、良く見ると美しいチョウでもあります。

翅の表面の青い輝きの面積で雌雄は簡単に見分けられ、翅全体が青く輝くのはオス(写真一枚目)で、全体が黒っぽく基部だけが青いのがメスとなります。
翅の裏面にも性差が表れ、オスは全体的に青白く、メスは茶色がかっていることでも見分けることが出来ます。(写真二枚目左メス右オス)

ヒメサルビアシジミは従来はシルビアシジミ(旧Zizina Otis emelina)の南西諸島亜種であるとされていましたが、2006年にDNA解析や食草、斑紋などの違いから独立種となっています。しかしその際に旧来シルビアに充てられていたZ.otisがヒメシルビアのものとなり、シルビアには新学名のZ,Emeliaが当てられ、日本では旧来のものが新種となってしまっている面白い現象が起こっています。

食草はマメ科の植物全般で、特に芝生に紛れる小さなマメ科植物に卵を産みます。

PPRの芝生には沢山の本種が住んでいるので、吸蜜や日向ぼっこ、求愛から産卵までの行動を手軽に観察できる場所になっています。
ちょっとした空き時間、小さな小さな普段は目に留まらない生物たちの命の煌めきを観察してみるのも、たまには良いのではないでしょうか。

Butterfly of PALAU 011



上杉 誠
Makoto UESUGI
posted by ネイチャーガイド at 13:36 | ネイチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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